本の読み方は色々とあると思いますが、僕は目的に応じて読書の仕方を4パターンで使い分けています。
その四つとは、
➀抜書 ②書込み ③音読 ④速読 です。
あまり、読書の方法自体に意識して使い分けたり、バリエーションをもったりしないかもしれませんが、この機会に考えてみるのはいかがでしょうか?
➀抜書(書き写し、書き抜き)
抜書とは、本の内容を書き出すことです。
僕の場合は、B5サイズのバインダーにA5サイズのメモを挟んで、読んだ本の興味の持った部分を抜書します。
抜書は読んだ内容を書き写す事で記憶の定着率も良くなりますが、興味を持った内容をメモで保存できるメリットもあります。そのため、読んだポイントを書き写して、後で他の興味の持った書き抜きと照らし合わせて整理したりしています。
また短い時間の読書でも読んだ内容が保存されるため、そのメモさえ読めば前読んだ記憶を思い出しやすいというメリットも。
一方、時間がかかるのと、メモ自体の量が増えてくるとかさばってくるというデメリットがあります。
そのため、僕はテーマを決めて書き抜きしていき、スマホでメモをスキャンして、後でワードなどテーマを決めて調べた内容をまとめたりして、テーマを深堀する際に使っています。また、文章でまとめることで後で読み返せるので、深堀したものは自分の人生との関りが深いため、自分の記録や後の心の整理にも役に立つと思います。
後、若干話はそれますが、学問というのは文字になって成立する側面があると思います。確かに本から学ぶのが学問ではないですが、ある程度人の学習や学びの対象になるにはその人の考え方や生きざまが文字にされて初めてなる側面があると思います。そういう意味では自分の学びも文字としてアウトプットしてこそ、後の学びとなるとも考えられるとも思います。
抜書で印象的なのは明治の知の巨人ともいえる南方熊楠は、幼少の頃は自分で記憶したものを抜書しましたが、ロンドンなど言ったときは大量に抜書したことなどが念頭にあります。
②書込み
書き込みは、本に直接書き込むことです。
齋藤孝さんの『三色ボールペン活用法』には、本を読んだ際の印象に残ったフレーズの重要度に合わせて色を引き、論理展開などが分かりやすいように矢印や番号・記号を描き入れ、さらに感想を抱いた部分にその想いを書き込むなどの手法が書かれていました。
また余白などにこの本の整理まとめを書き込んだり、そのイメージにあったイラストを描き加えたり、ページに付箋やインデックスシールを貼ったりすることなども良いと思います。
このように書き込みのメリットは、その本を徹底的に読み込んだり、その本が読んだときの自分の記憶などを保存することがあると思います。
デメリットとしては、その本を売ったり他人に貸したりするとき憚れることなどはあると思います。
③音読
音読は字のごとく、声を出して読む方法です。
音読はなかなか他の人と授業などで読み進めるときに役に立つことや、英語などの多言語を学ぶとき(特に表音文字系の方が有効なような)とき(『英語は絶対勉強するな!』鄭 讃容 )に役に立つとは思っていました。
ただ、長らくの間、自分だけで本を読む際には情報を得るのに時間がかかってしまうことなどから使用していませんでした。
しかし、本を音読して、それを録音して何度も聞くと、一度では興味を持てなかった部分などを改めて注目できるなどの活用性があると思うようになりました。
あまり本を理解していなくても、本を音読する事ができるので、取り敢えず録音しながら読み進めて、後で少し空いた時間に何度も聞くだけで理解を深められるメリットがあると思います。
スマホで録音して、ワイヤレスヘッド本などを使えば場所を選ばず、少し時間が空いたときに聞けて便利だと思います。
ただ、音声は細かい情報を記憶するにはあまり向いてないと思うので、考え方や何度も読み返して自分の習慣化や身に付けたいと思う本に対して有効だと思います。
オーディオブックなど音声で読み上げてくれる本もありますが、自分で読んで聞いた方がお金もかからないし、聞く意欲や身に付き方は良いとは思います。
④速読
栗田昌裕の「速読」など、文章を音読と切り離した形態として捉え、その情報を素早く頭にインプットする方法など、一般的には音読よりも早い速度で読む方法だと思います。
訓練次第では一冊の本を素早いスピードで読むことができるレベルにもなるらしいのですが、僕は文章をぱっとみで何となくそんな情報が載っているだろうなくらいのレベルしかできません。
そのため、文章を探したり、自分の興味のある内容を探すときなどに速読を使ったりしています。高校のときとかに一時速読の方向に読書がいっていましたが、僕自身はどちらかというと遅読による深読みに今は傾きつつあります(勿論できる人は、速読でも深読みできるのでしょうが)。